中南米旅日記

旅日記11日目
・朝食を済ましロビーでタクシーを待っていた。しかし、いくら待ってもタクシーが来ない。来る気配すらない。フロントに戻ってみると、昨日のあんちゃんはいないし、分からないという。なんじゃそれ!と思いながら、タクシーはあきらめて歩いて町に行くことにした。20分くらい歩くと町の中心部の広場に辿り着いた。そこでたむろしていたタクシーの運ちゃんたちに遺跡までいくらだと聞くと、かなり高いこと言われたので止めにして町の旅行代理店を訪ねた。すると、「もう出発した。今日はもう出ない。」ということだった。これではここにいても意味がない空港のあるビジャエルモッサの街までバスで行こうと思い、バスセンターを探した。バスセンターは、1等のセンターと2等のセンターと別になっている。1等のバスに乗ろうと思って待っていても中々開かない。開いても2人位ずつしか中に入れない。1時間位も待ったろうか。全然進まない。ここでもあきらめて、もと来た方に戻ると、2等のバスセンターにたどり着いた。試しにビジャエルモッサまでと窓口で言うと、今出る所だからと言われ別の所でバスのチケットを購入した。ほとんど客もいなくて、『こりゃ快適。』と思っていると、次から次に停留所ごとにお客が乗ってくる。1カ所、長い休憩があってバスの中に物売りが一杯入ってくる。結構買う人もいてそれなりに繁盛しているようだった。写真を撮りながら乗っていると変なことに気がついた。家の側に馬がいる。何でこんなにいるのかと思っていると馬に乗って移動している人がいた。飼い犬・飼い猫同様、飼い馬というのだろうか。

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・ビジャエルモッサに着いた。あまりに暑いのでスーパーに入って涼んだりして、タクシー会社を探した。見つけて空港に行きたいんだけれどと言っているのだが、ここではなくて別の所から行ってくれと言われた。街をぶらついているとまたタクシー溜まりに遭遇した。タクシーは、おかしなことに行き先の同じ人はいないかと聞いている。そして、同じ人がいると前の人を抜いて乗せる。形はタクシーだが乗り合いバスみたいなものだ。メキシコ観光に電話するとどこかホテルに入ってタクシーを呼んでもらうと良いと言われ、ホテルでタクシーを呼んだ。タクシーが来てこれで安心だと思っていると「どこに行くのだ。」と言われ、行き先が分かって来てくれたのではないんだと思い、「エアポート。」と話すと「レストランだね。」と言われ、『これはやばい。メキシコシティに戻れないかもしれない。ということは、日本に戻れないかもしれない。』と不安が沸々と湧き上がってきた。電子辞書もホテルに置きっぱなしにしていたので、ジェスチァーで飛行機の真似をしたりしても分からないみたいで苦労していると、突然『アエロプエルト』という言葉が閃いた。言ってみるとなんとか分かったみたいで飛行機の仕草をしている。これでやっと辿り着けると思った。
・空港に着いてブラブラしてから中に入った。入って待合室で待っていると、ふとテレビに釘付けになった。マヤ歴の最後の日に向けて、カウントダウンが始まっている。詳しく言えば、現在は第5期に位置しており、第5期の最後の日が2012年の12月21日なのです。その後は次の第6期が始まるわけです。マヤの最後の国王はこの日を予測し、南アメリカの島に遺跡を建てている。この日にその島に行けば何かが分かるかもしれないし何かが見られるかもしれない。斯うご期待というところか。

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・ビジャエルモッサの空港から無事メキシコシティーに辿り着いた。一時はどうなるかと思っていたので、まずは一安心と言ったところ。

中南米旅日記

旅日記10日目
・パレンケの遺跡見学に出かける。朝5:00ホテルのフロントに行くと、チェックアウトだと思ったらしく準備をしていた。すぐにチェックアウトではないと言うと、嬉しそうな顔をしていた。ロビーでタクシーを待っていると普通車のおじさんが現れてトイレに行った。時間になってもタクシーが来ないのでフロントにタクシーを呼んでくれと言うともう来ていますと言ってトイレに行った。トイレに行ったおじさんが運転手だったのだ。ふざけた話だ。
・空港に向かう途中、どこに行くのかと聞かれたので、『パレンケ』だと言うと、よく分からないみたいだった。そこで、メキシコ国内だと言うと、「それじゃ、第2ターミナルだ。」と確信を持って言うので安心して空港まで乗った。第2ターミナルに入ったものの、よく分からないのでエアロメヒコ航空で聞いてみると、「ここではない。ネット購入の場所で聞いてみなさい。」言われた。しかたなくその長蛇の列に並び、順番が回ってきて機械に打ち込んでみても分からないらしい。そこでEチケットを係員がよく見ると「『インテルジェット』と書いてあるじゃないか。それは第1ターミナルだぞ。」と言われた。慌てて連絡通路から列車で第1ターミナルに向かうと国内線に走って向かった。すると、インタージェットのチェックインカウンターに長蛇の列ができている。急いで列に並ぶ。そろそろ自分の番だと思っていると、行き先が違う所に並んでいることに気がついた。ここでは駄目かというと、隣の列に並ばないと駄目と言われ泣く泣く並び替えた。それからはスムーズにいって無事ビジャエルモッサに到着した。
・ビジャエルモッサからバスを探したが、団体客のバスばかりで定期バスは無かった。仕方がないので空港に戻り、パレンケまでタクシーで行くことにした。なんとパレンケまではかなり遠くて7,000円近くかかってしまった。良い景色だったのでカメラを構えて撮ろうと思ったが、疲れていたのだろう、すぐに寝てしまった。すぐにパレンケに行こうと思ったが、結構高いことを言われたのでホテルままでいいと言ってホテルに入った。
・ホテルは、今までで一番立派なホテルだった。値段も良かったから、当たり前と言えば当たり前だが…。ホテルから地元のタクシーを呼んでもらいパレンケに移動した。パレンケに着くとチケット売り場はあそこだと教えてもらいチケットを購入した。購入している時からガイドは要らないかとさかんに誘ってくる。その都度ガイドブックを出して、「これが私のガイドだ。」と言うと納得した顔で離れていった。やっぱり来て良かったと思いながら見た。

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中には、お土産を売っている所が一杯あるのにほとんど買えと言ってこない。かなり暑かったので疲れていたのかも…。こんなに土産物屋があるのに水を売っている所は一つもない。暑い暑い、ノドが渇いたと言いながら回って歩いた。入口に戻るとすぐにジュースを買ってその隣で飲んだ。すると、日本人の団体客が専用バ スで降りてきた。別の所にいた物売りが私の所に来て、日本人への挨拶は何というのかと聞きに来た。この時間だと『こんにちは』と言うんだよ、と教えてあげると、一生懸命『こんにちは』と話しかけていた。「中に水はないから水はあった方が良いよ。」と親切心で教えてあげたのに、ジュースを売っている側で言ったので店の回し者だと思われたか、完全に無視された。若いあんちゃんにタクシーはないのかと聞いたら、あそこにいるはずと言うので 見てみると、1台も無い。俺に任せろと言うと地元の小型バスの運ちゃんと交渉している。そうすると、50ペソで交渉成立。私一人でバスに乗っていくのかなぁと思っていると地元の人が乗ってくるではないか。それも停留所に着くたびに乗ってくきてバスは超満員。これなら地元の人の運賃で行けたのではな いかとちょっと後悔しているとバスは終点に着いた。お客は全員降りて私一人となった。それからは一人だけでホテルに向かった。いつもとちがう場所を走っているバスにどこに行くんだと声をかける人も沢山いた。その度に「ホテルまでちょっと行くんだ。」と話していた。

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・ホテルに着いて、明日の予定をフロントと相談した。朝の7:00にタクシーが迎えに来ることにして別な遺跡を訪ねることにした。ただ気になったのは、いくらだと聞くと40ペソと答えたことだ。40ペソで行けるわけないと思った。まあ明日確かめればいいさと思って寝た。

中南米旅日記

旅日記8日目
・今日は、ティオティワカンに行く日だ。ホテルの入口で待っているとそれらしい人がやってきて、探している様子だ。しかし、私には目もくれずロビー内を探しに行った。私は追いかけて、わたしを捜していませんかと聞きました。すると、現地人とばかり思っていたということでした。明らかにメキシコの人とは違うと思うけどなぁ…。車に乗ると30代と思われる日本女性が二人乗っていました。今日は3人だけですと言われ、今日は楽しい一日になるぞと思った。
・まず、混み合わないうち教会の見学をした。地盤が弱いために建物がかなり傾いていることが分かる。これは、やばいぞ!ここは、マリア様が現れた場所として有名で、バチカンでもマリアが現れた場所として認定しているということだった。

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・2時間ぐらい車で移動して、ティオティワカンに到着した。全体像を見る前に、入口の方で住居跡などを見学した。とにかくたいしたものだ。広さといい建物の規模といい、さすが世界遺産と思った。といっても、今回の旅行でみたいと思っている所はすべて世界遺産なのだ。右の写真は『太陽の神殿』と呼ばれている。太陽の神殿は、頂上まで登ることができる。一緒に登っていたエチオピアから来たグループが、頂上で輪になって天に向かって何か唱えている。ここは、パワースポットとしても有名だ。UFOが飛んで来るのでは…という気持ちになった。

・その後、3人でメキシコ音楽の生演奏を聴きながら昼食を食べた。それにしても、メキシコのアベックって人前でも濃厚なキスをするので目のやり場に困るくらいだ。若い若くないに関わりない。日本女性2人も見たいようでもあり、見たくないようでもある。そんな感じで見ていた。
メキシコシティーに戻って、街中の名所を歩きながら説明を聞いた。それにしてもガイドのじいさんは歩くのが速い。お陰で足を攣ってしまった。運動不足がこんなところで禍するとは…。メキシコに住んで30年ということで、スペイン語も流暢だ。旅行で来てそのまま住み着いたらしい。なんとかなるものですと話していた。

旅日記9日目
・月曜日に休館日に行って恥をかいた国立博物館にメトロバス、地下鉄を乗り継いで開館と同時に入館した。エントランスで日本語のガイドブックを買って一番目の目的マヤ館に入った。すごい作品群でじっと見ているとすっかり疲れてきたので、カフェで休憩することにした。ガイドブックをよく見ると、マヤ館でさえ見てないものが一杯あることに気がついた。慌てて見るとろくなことはない、ここはじっくり腰を据えて見学しないとせっかく来たのに見ずに帰っては後悔することになる。そこで、今度は建物ごとにくまなく見学することにした。すると、見落としていたものや見ずに回っていたことがよく分かった。

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・ブラジルとの交流年とかでブラジルと交流事業を行っていた。その中でコーラスのグループも招かれて演奏を発表していたのだが、指揮者とピアノ伴奏者の呼吸が合わ ず、指揮者は伴奏者の演奏に首をひねっている。こんな合唱はめったに聞けないのでずっと聞いていたかったが、あんまりなのでやめることにした。

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・ホテルに戻って、今晩は日本料理を食べようと決意して『東京』というレストランに行くことにした。道に迷っては大変だと思い、タクシーの運ちゃんがたまっている所へいって地図を出し、ここに行きたいんだと言うと、誰一人その店を知っている人がいなかった。みんなが尻込みする中、大体の場所は分かるからということでリーダー格の男性が、乗せていってくれることとなった。しばらく乗ると近くに着いたらしいのだが、その店には行き着かない。
 この辺だと思うからということで降ろされた。運ちゃんの指差す方に歩き出したが、ちょっと違和感を感じたので道行く人に聞いてみると、反対方向だった。何だよ!あの運ちゃん、と思いながら歩いていると見えてきた。料亭風のエントランスを入り2階に上がると、日本語で迎えてくれた。ビールとつまみを頼み、電子ブックで本を読んでいると、刺身が運ばれてきた。怖々食べてみると、これが非常に美味しい。日本で食べるより美味しいかもしれない大喜びで食べていると、日本人のオーナーが話しかけてきた。久しぶりに日本語で話をしたという気持ちになった。

【旅のちょっこっとガイド】

【1ヶ月ぐらい旅行すると、当然暇をもてあます時がある。そんな時に役に立つのが本である。以前、インドネシアに旅行した際に文庫本を20冊くらい持って出かけた。成田のチェックインカウンターで重さを量ってみると25㎏だった。優しい顔したお姉さんが、「2㎏はおまけしますので、3㎏分はお支払い下さい。」と言った。3キロ位なら高額にはならないと思い、お金を払いに行くと、なんと15,000円だと言われた。成田に本を捨てていくわけにも行かず、泣く泣く支払ったことがあった。悔しい思いをしたので、帰国して電子ブックをすぐに購入した。読みたい本をインターネットサイトでダウンロードし、電子ブックに移し替える。無料の本も一杯あり、今回の旅行では20冊分持って行った。20冊でも足りなかったが、同じ本を何回も読んで時間を持て余すことはなかった。】

中南米旅日記

旅日記7日目

ティオティワカンの日本語ツアーを申し込むために東洋ツアーという会社を目指して、メキシコシティの街を探索。ホテルから地下鉄の駅まで歩く。意外と遠いなぁと思っていると目的の地下鉄とは違う駅にたどり着いた。さてどうやって乗れば良いんだろう、まずは必ず駅にいる警官に聞く。するとキップを買う場所はあそこだと教えてもらい、そこで目的地を言うと40ペソだと言うのでお金を出すと、紙が8枚綴りで渡された。他の乗客の様子を見ていると自動改札口にキップを入れている。日本のように先から出るわけではない。ということは、一律料金でどこまでも行けるパターンだなと分かった。何で8枚綴りを買わせたのか分からないところではある。路線図とにらめっこで乗った地下鉄ではあったが、逆方向に乗ってしまったことが二駅目で判明。乗り換える。一回外に出なければならない格好だ。それにしても駅の構内の物売りの声、そのでかいことといったら驚きの大きさだ。もう一つ日本では考えられないことが、車両の中での物売りだ。遊び道具だったり、CDだったり、CDの場合は背中にスピーカーを背負って曲紹介をしながら売っている。
・乗り直して目的の駅に着く。電話をかけても日本人が出ないので自分で場所を探さなければならない。この辺だと思われる場所を探すが見つからない。コーヒーショップで場所の検索をかねてブレイクタイム。ここに行きたいんだけどと言うと、会社に電話をかけてくれて詳しく説明してくれた。これなら大丈夫と会社探しを再開したが、どうしてもたどり着かない。

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・東洋ツアーの会社に行くことはあきらめて、メキシコ観光に電話する。すると最初は現地の人が出たが、ちょっと待ってくださいと言うと日本人に変わった。そこに行きたい旨を話すと、メトロバスがあるのでそれを使って来て下さい、という話だった。すぐにメトロバスの路線が見つかった。でも、どうやって乗るのか分からない。他の乗客の様子を見ると、皆カードを持っている。それを入り口のバーの所にある部分にかざしている。まず、カードを買わなければならない。自動販売機みたいな箱にお金を入れてみるあっちこっち動かしているうちにカードが出てきた。これは良いぞ、と乗ろうとするとバーがロックされたままだ。何だよ!と思っていると警官がやってきてお金が入っていないから自販機でお金を入れろと言われた。パチンコの貯玉のようなものらしい。20ペソ入れた。1回の乗車が5ペソだから、4回は乗れるわけだ。じゃこのカードを買うために使ったお金は何なのよ!と思った。

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・メトロ駅を降りると、地図に沿って歩き出した。日本大使館のそばなのですぐかなと思っていたらこれまた結構な時間がかかった。よく地図を見たら、日本大使館別館を見ており、実際の日本大使館はもっと先だった。おかしいなと思って街の人に聞いたら、そっちの人に聞いてみたら…と言われたので植木に水をかけている人に聞いてみたら、なんと日本人だった。こんな迷っている時、日本人には聞けるのはうれしい限りだ。
・聞いていたとおり日本大使館が見えてきた、しかしメキシコ観光は見えない。隣のはずなのにと思って、電話をかけると若い男の人が出て、「そこで待っていて下さい。迎えに行きますから」と言われ待っているとすぐに現れた。よく見ると隣のビルの2階にメキシコ観光と書いてある。あれ?全く気がつかなかった。メキシコで何かを探すのは大変なことなんだと分かった。事務所に上がる途中トイレがあったので、「トイレに寄ってから…」と言うと、なんと「待ってください。」と言われ何だろうと思っているとトイレの入口の鍵を持ってきた。「こうしないと勝手にビルに入って使われるの…。」という話だった。
ティオティワカンの日本語ツアーだけを予約するつもりだったが、パ・レンケ遺跡見学を思い立ち、ビジャエルモッサまでの航空券とホテルを予約した。ドルでの支払いは駄目だというので、クレジットカードでの支払いとした。手数料は、3%。
・やれやれという思いで、昼食場所を探した。すると、『みかど』という日本料理の店が近くにあったことを思い出した。歩いて行くと開店したばかりだった。最初は、私一人だけだったのだが、来るわ来るわ!現地の人達でたちまち店は満員となった。旅行して思うことの一つに日本料理の多さである。一時期はどの都市でも中華の店が一杯だったが、 今は日本料理店が取って代わろうとしている。カロリーが少なく時代に合っているからなのであろう。
・昼食をとって国立博物館に行くことにした。地図で見ると近いのに歩いてみると遠かった。それでも、テクテク歩くうちに博物館に着いた。色んな人が入っていくので自分もと思って入ろうとすると駄目だと言われた。しょうがないので、玄関の前で様子を見学する。すると、結構入っていく。こんな理不尽なことがあって良いのか、これは国際問題になるぞ、と思ってメキシコ観光に電話をかけて聞いてみると、「博物館は月曜日休館です。」とこともなげに答えられてしまった。あの入っていった人は、学芸員か、研究のために出入りしていると言うことだった。休館日ならそれも納得だと、怒りの矛先を降ろしたのであった。

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・ホテルにに帰ろうと思って地下鉄の駅に向かう途中で、おっさんが時間を聞いてきた。教えてやると地下鉄まで案内するという。歩いていると、私のサンダルを拭くではないか。地下鉄の駅が見えてくるとお金をくれと言われた。外国では、こんなこともあるので、小銭をやるともっと大きなお金をくれと言われた。『odazunayo!おだずなよ!』(方言で、ふざけるな!の意味)と思いつつそれ以上のお金は払わず地下鉄に乗った。
・朝乗った地下鉄の駅にたどり着いたが、もっとホテルの近く行き着く方法があるはずだと思ってホテル近くのメトロバス駅に着きたいと思い、道行く人に行き方を尋ねるとこのバスで3駅目で降りると近いと言われた。でも、降りた所は見たこともない場所だった。どこなのかも分からず、街行く人に聞いても、人によって答えが違うし、こり ゃいかんなと思って歩き続けると見覚えのある航空会社のビルが見えた。この街歩きのお陰でメキシコシティーの街にも愛着ができた。

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中南米旅日記

旅日記4日目

・朝7:00にホテルのロビーでピックアップを待つと、小さめのバスが来た。様々な国の人をホテルで乗せると大きな案内所に着いた。そこには、様々ななツアーを待っている人で一杯だった。行き先ごとに登録すると、バスの搭乗券を渡された。

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 その後、英語ツアーとスペイン語のツアーとに分けられてバスに乗る。私は、最初の方に乗って一番後ろの席に着いた。どうせ、英語の説明は何を言っているのかわからないし、風景を見ることを目的とした。
・私の隣に来たのは、なんと若い太った女性3人グループだった。4人座席に3人座ると溢水の余地もない。予想したとおりアメリカ娘でバカ騒ぎをしていた。
・訳のわからないガイドの話を聞きながらまずはお土産屋に寄る。何も買わないが、機織りや銀細工をする姿を見ることが出来た。

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・そして、いよいよチチェン・イッツァに到着した。チチェン・イッツァは、立春立秋の日に龍が現れる遺跡だ。マヤ歴に関する遺跡でもある。私の誕生日もマヤ歴で表すことが出来る。壮大な遺跡を前にようやく見ることが喜びで一杯でした。
・残念なのは、英語のガイドの話が分からなかったことだ。暦に関する説明を一生懸命しているのだが、私の英語力では全く分からなかった。
・その後、自由見学となったのでみんなが移動するセノーテの方に移動する。セノーテというのは、遺跡近くの泉のことで現在も水が湧き出ている場所だ。当時も、貴重な水源として活躍していたものである。
・バスに戻り、帰り道に泳げる綺麗なセノーテに寄ったのだが、熟睡していたため降りなかった。気づいた時には、私一人バスに居て慌てて飛び起きたが、外に出てたばこを吸っている時、今からでも間に合うから行った方がよいと言われたが、雨が降ってきたので行くのをあきらめた。

【外国人に思ったこと】

【外国人のいい大人が、爪を噛んでいる姿をよく目撃した。20人いたら必ず一人は爪を噛んでいる。男性・女性のどちらも同じである。】

 

旅日記5日目

・今日は予定を入れず、ホテルのプールで泳いだりして一日ぶらぶらだらだらと過ごす。昼食はホテルのレストランで、メキシコ料理を食べる。おいしかった。夜は、ホテルの前のコンビニで乾き物のつまみとビール・テキーラを買って過ごす。

 

旅日記6日目

・朝7:30にカンクンの空港へ向かう。航空会社のカウンターに行き搭乗券をゲットする。2時間足らずでメキシコシティーに到着する。タクシーでエフェクティボ・ホテルに向かう。古いが有名なホテルらしく、結構多くの泊まり客がいた。

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・4:00頃、メキシコシティーの街をぶらついた。ちょっとのつもりが珍しかったので結構長くぶらついていた。お陰で足が痛くなってしまった。でも、街のコーヒーショップで飲んだカプチーノは美味しかった。
・夜は、近くのセブンイレブンで夕食を買ってテレビを相手にビールを飲む。ドラゴンボールとピカチューをスペイン語で放送していた。どの国でも、日本のアニメは食い込んでいる。
・蚊が居て、なかなか眠ることが出来ない。夜中起きて蚊をつぶしてようやく眠りにつくことが出来た。

中南米旅日記

旅日記1日目

・自宅から三菱製ミニキャブで成田のスカイコート成田ホテルに向かった。軽自動車では、90キロ位で行くのが車のためにも良いので無理しない計画で進んだ。福島の小名浜で休憩を取り、成田に入る。近くの焼き肉屋で日本最後の焼き肉を食べる。
・ホテルの自動販売機でビールとつまみを買ってホテルで静かに過ごす。

旅日記2日目

・ホテルの最後の送迎バス(10:30)で空港へ向かう。空港に着くと、台風の影響でグアム行きの飛行機はキャンセルになっていたが、それ以外の飛行機は飛んでいたので大丈夫飛ぶものとばかり思っていたが、出発が明日に変更になっていた。
・くよくよしてもしょうがないと寿司と日本酒で昼食をとった。
・2:00近くになったので、コンチネンタルのカウンターに行くと、航空券の発券と荷物を預けた。こうしておくと、明日は、そのままゲートに行けばいいから楽ちんだ。しかし、着替えも何もかもスーツケースの中だから着替えは出来ない。なんで飛行機が出ないのだと聞くと、飛ぶはずの飛行機が台風の影響で成田に到着できないらしい。
・チチェン・イッツァの日本語ツアーの会社、ルートツアーに台風の影響で22日のツアーに参加できない旨を電話連絡した。
・ホテルに戻り、ホテルの中で夕食を採り、静かに寝る。風は凄まじい勢いで吹いている。

旅日記3日目

・朝早く、一番の送迎バス(5:30)で成田空港に向かう。出発は7:00なのだが、早く荷物チェックを受けてイミグレーションに向かう。
・荷物チェックも出国審査も通って免税店でたばこを買い、ウラウラしていると電気店が目にとまったメモリーカードを購入した。16MBなので、この旅行中はこれで大丈夫だろう、北海道の時は、4MBだったので足りなくなってしまったから、同じ轍は踏まないようにと心掛けた。
・無事飛行機に乗ると、なんと日本映画がいっぱいあるし、日本語吹き替えの映画も一杯あって、こりゃ寝てられないぞという気持ちになった。12時間のフライトだが厭きることなく過ごすことが出来た。
・成田を出発すると、気圧の不安定な所に来たらしい、キャビンアテンダントが私の席の横に飛んできた。乱気流には慣れているはずのキャビンアテンダントだが、すごい揺れにたまらず、慌てて座席に座って乱気流を抜けるまでじっとしていた。
・ヒューストンに着くと、まず入国管理局(イミグレーション)の列に並ぶ。ようやく順番が回ってきて質問に答える。単なる乗り換えだと言う。そうすると顔写真を撮られ、指紋もチェックされた。どうしてただ通過するだけのアメリカでここまでする必要があるのだろうかと、もう完璧に頭に来た。入国審査を通ると、これまた厳しい身体検査がある。全く頭に来るの二乗だ。
・メキシコのカンクンまでは3時間程度だ。時差の関係でまだ22日のままである。
カンクンに到着。入国審査を通って到着ロビーへ。銀行で、ドルをメキシコペソに両替する。1ドルは、10.2ペソ位であった。現地の通貨をゲットして、タクシーでソダベントホテルに向かう。タクシーはチケット制で、40ドルであった。
・ソダベントホテルに着くと、チエックインは3:00からだから待つように言われた。しょうがないので、ホテルのレストランで昼食をとることにした。サンドウィッチとビールを頼み、時間をつぶす。サンドウィッチの量は半端でなく、こんなに食べられるはず無いという位の量だった。レストランは、海に面した一角にある。そこには、ヨットが停泊している。

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・ホテルのロビーに戻ると、ツアーデスクに人がいたので話をすると、なんかいい人みたいだったのでチチェン・イッツァの英語ツアーと空港までのタクシーを予約した。英語ツアーは50ドル、タクシーは30ドルだった。日本語ツアーが100ドル位するのに比べて半額なので安い。
・夜は、昼に余したサンドウィッチを食べて眠る。

愛犬 コロ

                8

 この頃、毎日がちょっと辛くなってきた。もうすぐ、天国へ行くのかな。天国ってどんな所かな。なんか知らないけど、亡くなった後、楽しいことが待っているような気がする。怖いことなんか無いよね。自分に言い聞かせていた。
「コロ、今日は飲み会だから、帰りが遅くなるかも知れないけど、元気でがんばるんだぞ」
そう言われても、無理なような気がする。ボクの体は、もうボクのモノじゃないみたいだ。あと、どのくらい生きられるだろう。
「あれっ、今日は早いじゃないか」
「これから飲み会なんだけど、コロが心配になって帰ってきたんだ。コロどうしてる?」
「どうって、別に変わらないようだが」
「そう、でもなんか心配だから、犬小屋に行ってみるよ。コロ~」
ボクは、力の限りしっぽを動かした。もう立つ力が残っていないのだ。少しでもいいから、立とうとした。
「コロ、無理すんな。じっとしてろ」
ボクは、飼い主の腕の中に抱き上げられ、頭をなでられた。とてもいい気分だ。楽しかったことが、いっぱい頭の中から溢れてくる。
 この家に来た時、夜ずっと泣いていたこと。ボクの頭脳が、優秀で褒められたこと。そして、病気になったこと。次から次へと浮かんでは消えた。
 飼い主の腕の中で、ボクの心臓は止まった。だんだん体が硬くなる。
「コロ~、コロ~」
すすり泣くように、悲しそうに、ボクを呼んでいる。
 ボク、こんなにも愛されていたんだ。初めて気がついた。今まで、それが当然と思って気がつかなかった。いつまでも、ボクを呼ぶ声が聞こえる。
 ボク、楽しかったよ。
 おじいさんと飼い主は、ボクを火葬場に持っていった。菊の花束と一緒に……。
「一時間ぐらいで焼き終わりますから」
「よろしく、お願いします」
 ボクのお骨は、白い布に入れられ、お寺に運ばれた。
 お寺では、和尚さんが、卒塔婆を書いていて下さいました。
「どこに埋めるんですか」
「家のお墓の横に、埋めたいと思います」
「それがいいでしょう。コロちゃんも、寂しくないでしょうし…」
お骨を埋め、卒塔婆を立てて、和尚さんの読経が始まった。ボクは、これでやっと天国に行けるなと思った。
 みんな、ありがとう。ありがとう。ありがとう。

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                         (写真はイメージです。)