中南米旅日記

旅日記16日目
・何があるか分からないので少し早めに空港に向かうことにした。街中をタクシーの中から眺めていると誰か走っている人がいる。よく見るとマチュピチュ遺跡であった日本人だ。高地で走る人もいるんだなと感心して通り過ぎた。『縁は異なもの…』でクスコからリマに向かう飛行機の座席が隣だった。「今朝、走ってましたよね。」と声をかけると「高地だからいつものように走られなかった」という話だった。『世界各地を走る会』の会長で(会員はとても少ない)北海道で高校の教師をいていたそうだ。優雅な船旅で世界を回っている。船旅はかなりお金がかかると思っていたが、そうでもないと話していた。日本まで一週間ずっと船なので憂鬱らしい。リマからイグアスまでの飛行機には日本のツアー客が乗っていた。私の席の隣のおばちゃんは旅慣れた人だった。が、この頃はツアーを利用しているそうだ。「何たってツアーは楽よ」と言っていた。

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それはそうだろう、成田から添乗員が付いているんだから…。ツアーガイドの女性が連絡事項を話しに来たので、ツアーの申し込みを何処ですればいいか尋ねると、「分からない」とにべもなく答えられた。どうやら観光地ごとに別なツアーガイドがいて、詳しいことは分かっていなかった。イグアスの空港で観光案内所を探した。うろつき回っていると事務所を見つけた。女性が帰り支度をしているところだった。すぐに明日と明後日の観光ツアーを申し込んだ。
・今日は移動だけだったが、結構疲れた。明日に備えて早めに寝ることにした。

 

旅日記17日目
・次の日、ホテルで待っているとラッキーにも日本語で話しかけてきた。すぐに乗ると、別の客をピックアップしながらイグアスの滝を目指す。総勢7人になった。運転手兼ガイドが「男性が1人女性が6人であなたはラッキーだ。」とさかんに言っていた。今日は、アルゼンチン側の滝を見る予定だ。国境で暫く待たされたが、いよいよイグアスの滝に向かった。公園を入ると専用列車がある。並んでいる人をよく見ると昨日の日本人のツアー客だ。「ツアーが見つかったんだね」と声をかけてきた。「そうだよ、こっちはインターナショナルなツアーだけど…」オランダ人・コロンビア人・ペルー人とおまけの日本人と様々だ。悪魔の喉笛まで歩いて行った。水量が半端ではない。水飛沫が凄い。怖いぐらいだ。満喫して戻ると、今度はどうやらボートで滝に近づくらしい。なんせポルトガル語がメインで話すので、勝手に解釈して推測するのだ。でも、慣れというものはおかしなもので、何となく大体の意味は分かるものだ。詳しいところは分からないけど…。7人でボートに乗って滝壺 を目指す。とはいっても、この水量だから真下に 行けるわけがない。仮に行っても飛沫で何も見えないはずだ。

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・滝観光が終わると、荷台のあるトラックに乗ってジャングルクルーズだ。なんか珍しい生き物がいたらしいが、発見することは出来なかった。トラックの終点は、食堂兼土産物屋だった。みんなで食べるのかと思いきや、思い思いに食べるのだった。食べないで別の場所に行く人もいる。私は、レストランにいたコロンビアの可愛い姉ちゃん達と食事をすることにした。おごってあげても良かったが『おごる』というポルトガル語が分からなかったので、各自支払をした。その後は、ホテルに帰った。