中南米旅日記

旅日記11日目
・朝食を済ましロビーでタクシーを待っていた。しかし、いくら待ってもタクシーが来ない。来る気配すらない。フロントに戻ってみると、昨日のあんちゃんはいないし、分からないという。なんじゃそれ!と思いながら、タクシーはあきらめて歩いて町に行くことにした。20分くらい歩くと町の中心部の広場に辿り着いた。そこでたむろしていたタクシーの運ちゃんたちに遺跡までいくらだと聞くと、かなり高いこと言われたので止めにして町の旅行代理店を訪ねた。すると、「もう出発した。今日はもう出ない。」ということだった。これではここにいても意味がない空港のあるビジャエルモッサの街までバスで行こうと思い、バスセンターを探した。バスセンターは、1等のセンターと2等のセンターと別になっている。1等のバスに乗ろうと思って待っていても中々開かない。開いても2人位ずつしか中に入れない。1時間位も待ったろうか。全然進まない。ここでもあきらめて、もと来た方に戻ると、2等のバスセンターにたどり着いた。試しにビジャエルモッサまでと窓口で言うと、今出る所だからと言われ別の所でバスのチケットを購入した。ほとんど客もいなくて、『こりゃ快適。』と思っていると、次から次に停留所ごとにお客が乗ってくる。1カ所、長い休憩があってバスの中に物売りが一杯入ってくる。結構買う人もいてそれなりに繁盛しているようだった。写真を撮りながら乗っていると変なことに気がついた。家の側に馬がいる。何でこんなにいるのかと思っていると馬に乗って移動している人がいた。飼い犬・飼い猫同様、飼い馬というのだろうか。

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・ビジャエルモッサに着いた。あまりに暑いのでスーパーに入って涼んだりして、タクシー会社を探した。見つけて空港に行きたいんだけれどと言っているのだが、ここではなくて別の所から行ってくれと言われた。街をぶらついているとまたタクシー溜まりに遭遇した。タクシーは、おかしなことに行き先の同じ人はいないかと聞いている。そして、同じ人がいると前の人を抜いて乗せる。形はタクシーだが乗り合いバスみたいなものだ。メキシコ観光に電話するとどこかホテルに入ってタクシーを呼んでもらうと良いと言われ、ホテルでタクシーを呼んだ。タクシーが来てこれで安心だと思っていると「どこに行くのだ。」と言われ、行き先が分かって来てくれたのではないんだと思い、「エアポート。」と話すと「レストランだね。」と言われ、『これはやばい。メキシコシティに戻れないかもしれない。ということは、日本に戻れないかもしれない。』と不安が沸々と湧き上がってきた。電子辞書もホテルに置きっぱなしにしていたので、ジェスチァーで飛行機の真似をしたりしても分からないみたいで苦労していると、突然『アエロプエルト』という言葉が閃いた。言ってみるとなんとか分かったみたいで飛行機の仕草をしている。これでやっと辿り着けると思った。
・空港に着いてブラブラしてから中に入った。入って待合室で待っていると、ふとテレビに釘付けになった。マヤ歴の最後の日に向けて、カウントダウンが始まっている。詳しく言えば、現在は第5期に位置しており、第5期の最後の日が2012年の12月21日なのです。その後は次の第6期が始まるわけです。マヤの最後の国王はこの日を予測し、南アメリカの島に遺跡を建てている。この日にその島に行けば何かが分かるかもしれないし何かが見られるかもしれない。斯うご期待というところか。

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・ビジャエルモッサの空港から無事メキシコシティーに辿り着いた。一時はどうなるかと思っていたので、まずは一安心と言ったところ。