旅日記12日目
・今日は、フリーダ・カーロの美術館へ行くことにした。フリーダ・カーロは、メキシコを代表する女性画家だ。

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・地図を見ると、地下鉄の終点から別の列車が出ているので、そこからタクシーに乗ればいいなと考えていた。
・地下鉄で終点まで行ったが、次の駅が見つからない。困ったもんだと思い、しょうがないのでタクシーで行くことした。タクシーに乗ろうとしたらチケットを買ってくれと言われ観光案内みたいな所でタクシーのチケットを買おうとした。どこに行くのかと言われ「フリーダ・カーロ美術館」と言ったら、場所が分からなかったのか別の所に行けと言われた。別の所に行って話すと何か紙に走り書きのようなものを渡され、さっきの窓口に行けと言われた。その紙を持ってさっきの窓口に出すと、うんともすんとも言わないこりゃ駄目だなと思いその場を離れると私の後ろにいたおばちゃんが「ちょっと」と声をかけてくれた。すると、チケットみたいなものを渡そうとしている。このバカ娘が!愛想のないのは生まれつきで、しょうがないかもしれないが、自分の仕事はきっちりしろよ!頭から湯気が出るくらい怒り心頭に発したが、残念ながら言い返すスペイン語を知らないので黙って金を払ってチケットを受け取った。
・タクシー乗り場に行ってチケットを見せると、タクシーの運ちゃんは分かったと言う風で、やれやれと思いながら、早速乗り込んだ。結構美術館は遠いらしくなかなか着かない。そのうちにタクシーの運ちゃんが車から降りて美術館の場所を聞いている。あれっ?こいつ場所を知らないんじゃないか?本当に着くのかと不安がどんどん膨らんでいく。3人目に聞いた人が場所を知っていたらしく無事美術館に着くことが出来た。
・中に入ると珍しい犬がいた。見るとフリーダ・カーロパトロンが作った犬だそうだ。
フリーダ・カーロは、両津勘吉のような眉毛をしている。自画像以外の作品は、『うまいな』という感じだけだったが、自画像は、フリーダ・カーロの喜びや苦悩が現れている。描写も大胆だが、それ以上に何か訴える力がある。暫く絵に惹きつけられ釘付けになった。
・帰りは、30分以上もあっちに行ったりこっちに行ったりと、やっとの事で駅を見つけ、終点で降りた。列車の中では、物売りが多く特にCDを売っているのにはビックリした。背中にスピーカーとデッキを担いで大音響で鳴らすのです。誰がこんな人迷惑なものを!買うやつなんかいるはずないと思っていたら、それが結構買っている。他の物売りもパフォーマンスをしながら売っている。

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・メトロバスに乗り換えてホテルの近くまで来ると、なんかお祭りみたいなものをやっているバンドもなんか演奏しているようだ。行ってみると何の祭だか全然分からないけれど、演奏に合わせて踊っている。バンドも一つだけではないようだ。近くに行ってじっくり演奏を聴いたり、楽譜をのぞき込んだりしていると曲のMCの間に酒を飲んでいるではないか。それもテキーラを!『こいつら、飲みながら演奏するんだ。』と驚きあきれていると、俺と目が合ってしまった。すると内緒だぞという仕草をした。本当は駄目だったんだと納得した。

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メキシコシティーの街は、標高2,000㍍を越えている。温かい国ではあるが、太陽が隠れるととても寒い。そんな中2時間近くも演奏やら踊りやらを見ていたので風邪を引いてしまったらしい。ホテルに帰ると寒気はするし熱っぽい。こりゃ、まさしく風邪だと思っていると脚に湿疹みたいなかぶれたみたいなのが出てきた。旅行中、体調を崩すことほど厭なものはない。すぐに寝た。でも、頭の中では、踊りと音楽が渦巻いていた。