中南米旅日記

旅日記23日目
カンクンの繁華街をブラブラする。日本人はほとんどいない。土産を買いに来たのではないのだから、見るだけを心掛ける。それでも、一つ二つ買ってしまった。深く反省。

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・観光地図を頼りにカンクンのJTBを探す。が、見つからない。街の人に尋ねたが要領が得ない。仕方がないので、メキシコ観光のオフィスを探すことにした。カンクンでブラブラしてるのも芸がないので、キューバに行くことにした。パスポートに判を押されないように注意するように言われた。アメリカ経由なので、トラブルを避けるためらしい。といってもアメリカ人が一番キューバに行っているらしい。
・観光地図に載っている日本料理店に入った。カウンターで板前が刺身を切っているのを見ると左利きだ。左利き用の刺身包丁だね、と言うと、日本で買ったスペシャルな包丁だと自慢していた。日本人の店の人も知らなかったらしい。借りて爪を滑らせてみるとズルズルと滑る。これでうまい刺身が出来るわけがない。日本人のスタッフが用紙に好きなことを書いて下さいというので、包丁の研ぎがなされていないことと、雲丹のミョウバンがきつすぎることを書いた。

旅日記24日目
・朝、タクシーを呼んで空港までと言うと荷物はそれだけかと言われた。リュック一つだけなので不思議に思ったらしい。何処に行くのかと聞かれたのでキューバだと答えると、女を買いに行くのかと言われた。違う違うというとキューバの女は安いと余計なことまで話す。困ったものだ。

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カンクンからキューバまでは、あっという間だ。ホテルも立派で観光に力を入れていることが分かる。夜はホテルで食事してぐっすり寝た。

中南米旅日記

旅日記20日
・今日はメキシコのカンクンに向かって出発する日だ。フライトは夜なので、今日も街にバスで行くことにする。のどかなもので馬が草を食べている。街に入りちょこっとした買い物をした。その後、日本料理店に入った。客は私一人だけだったので、さすがにイグアスあたりでは日本料理店の経営は難しいのかと思っていたら、現地の人が続々と入店してきた。世界中何処に行っても中華料理を食べられるという話は良く耳にするが、これからは何処でも日本料理が食べられるようになる、そんな予感がする。

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旅日記21日目
・夜イグアスの空港からリマに飛ぶ。リマからメキシコシティーそして、カンクンに乗り継ぐのだが、リマからの運賃がやけに値段が高った。でも、搭乗口で初めて納得した。なんとビジネスクラスだったのだ。いつも貧乏旅行をしているからビジネスに乗るのは初めてだ。それにしてもメキシコシティーの夜景は綺麗だった。色とりどりというわけではないのだが、光一つ一つの輝きが違う。高地は、空気も澄んでいるのだろうと勝手に思い込んだ。
カンクンに着いたときには、もう昼近くになっていた。今日は、ホテルでゆっくり過ごすことにした。

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旅日記22日目
カンクンは世界有数のリゾート地なので、シュノーケリングをすることにした。モーターボートでポイントに行くのであるが、二人一組になった。 私は、3人組のアメリカ娘の一人と組むことになった。運転をしたそうにしていたので、「どうぞお願いします」と言うと喜んでいた。カンクンは、ホテルなどの高層ビルもあるが自然豊かな一面も覗かせている地だ。ポイントに着くと早速海の中へ。珊瑚や魚が一杯いてなかなか楽しい。楽しい思い出船に戻ったが、これからが大変、ボートには梯子らしきものはないのでボートの前に飛び乗らなければならない。絶対無理と思ったが、案の定途中までは上れるがそのまま海へズルズルと引き返す羽目になってしまい助けられてようやく上った。帰りは、スピード狂のヤンキー娘が先頭ボートを追い抜いて勝手に暴走してしまった。お友達のボートはエンジントラブルでスピードが出ず、暫く待つ事となった。スピード狂も考え物だ。

 

中南米旅日記

 

旅日記18日目
・今日はブラジル側から滝を見る。昨日と同じようなメンバーだと思っていたら、私一人だけだった。ちょっと寂しい。ブラジルからの眺めは、全体を見渡せる感じで、これまたなかなか良い。ヘリコプターも飛んでいたので値段はいくら?とか聞いているうちに予約してしまった。初めて乗るので怖いからキャンセルしようかと思っていたが、こ

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こまで来たのだから初めての経験も良いかと思って乗ることにした。ヘリコプターの発着場で待っていると同じく待っている老夫婦がいた。アメリカ人だ。津波の話などすると、ご婦人の方はビックリして少し涙ぐんでおられた。ヘリコプターが来たので早速乗り込み、シートベルトは何処かな?と探しているうちに離陸してしまった。『オイオイ、心の準備する暇が無いじゃないか!』と思ったが、言い返せるはずもなく空からの景色に目を皿のようにして見た。ヘリコプターは機体の傾きで進むので、結構右に左に揺られる。ヤッホーと思って乗っていると、滝が見えてきた。上から見ると意外に小さいなと思っていたが、滝の側まで来るとやっぱり凄い。お互いに興奮してフライトを終えた。もっと長く乗りたかったが、致し方ない。

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・ホテルに戻り、何処にも出ず就寝。

旅日記19日目
・今日は街を散策することにした。ホテルは郊外にあるのでバスで移動することにした。ホテルの前がバス停だ。街中のスーパーの中の薬局で皮膚病に効く軟膏を買った。ALTのエミさんから、タランチュラの剥製を売っているとの情報を得たので方々聞いてみたがなかった。その代わり買わなくていい宝石などを買ってしまった。誰にあげようかな?
・せっかくなので夜はサンバショーを見ることにした。ブラジルのイグアスと言えばカーニバル(リオの間違い)。みんなノリノリだった。

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中南米旅日記

旅日記16日目
・何があるか分からないので少し早めに空港に向かうことにした。街中をタクシーの中から眺めていると誰か走っている人がいる。よく見るとマチュピチュ遺跡であった日本人だ。高地で走る人もいるんだなと感心して通り過ぎた。『縁は異なもの…』でクスコからリマに向かう飛行機の座席が隣だった。「今朝、走ってましたよね。」と声をかけると「高地だからいつものように走られなかった」という話だった。『世界各地を走る会』の会長で(会員はとても少ない)北海道で高校の教師をいていたそうだ。優雅な船旅で世界を回っている。船旅はかなりお金がかかると思っていたが、そうでもないと話していた。日本まで一週間ずっと船なので憂鬱らしい。リマからイグアスまでの飛行機には日本のツアー客が乗っていた。私の席の隣のおばちゃんは旅慣れた人だった。が、この頃はツアーを利用しているそうだ。「何たってツアーは楽よ」と言っていた。

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それはそうだろう、成田から添乗員が付いているんだから…。ツアーガイドの女性が連絡事項を話しに来たので、ツアーの申し込みを何処ですればいいか尋ねると、「分からない」とにべもなく答えられた。どうやら観光地ごとに別なツアーガイドがいて、詳しいことは分かっていなかった。イグアスの空港で観光案内所を探した。うろつき回っていると事務所を見つけた。女性が帰り支度をしているところだった。すぐに明日と明後日の観光ツアーを申し込んだ。
・今日は移動だけだったが、結構疲れた。明日に備えて早めに寝ることにした。

 

旅日記17日目
・次の日、ホテルで待っているとラッキーにも日本語で話しかけてきた。すぐに乗ると、別の客をピックアップしながらイグアスの滝を目指す。総勢7人になった。運転手兼ガイドが「男性が1人女性が6人であなたはラッキーだ。」とさかんに言っていた。今日は、アルゼンチン側の滝を見る予定だ。国境で暫く待たされたが、いよいよイグアスの滝に向かった。公園を入ると専用列車がある。並んでいる人をよく見ると昨日の日本人のツアー客だ。「ツアーが見つかったんだね」と声をかけてきた。「そうだよ、こっちはインターナショナルなツアーだけど…」オランダ人・コロンビア人・ペルー人とおまけの日本人と様々だ。悪魔の喉笛まで歩いて行った。水量が半端ではない。水飛沫が凄い。怖いぐらいだ。満喫して戻ると、今度はどうやらボートで滝に近づくらしい。なんせポルトガル語がメインで話すので、勝手に解釈して推測するのだ。でも、慣れというものはおかしなもので、何となく大体の意味は分かるものだ。詳しいところは分からないけど…。7人でボートに乗って滝壺 を目指す。とはいっても、この水量だから真下に 行けるわけがない。仮に行っても飛沫で何も見えないはずだ。

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・滝観光が終わると、荷台のあるトラックに乗ってジャングルクルーズだ。なんか珍しい生き物がいたらしいが、発見することは出来なかった。トラックの終点は、食堂兼土産物屋だった。みんなで食べるのかと思いきや、思い思いに食べるのだった。食べないで別の場所に行く人もいる。私は、レストランにいたコロンビアの可愛い姉ちゃん達と食事をすることにした。おごってあげても良かったが『おごる』というポルトガル語が分からなかったので、各自支払をした。その後は、ホテルに帰った。

中南米旅日記

旅日記15日目

・ホテルで朝食を食べてからロビーで待っていると迎えの車が来た。案内は日本語が堪能な女性だった。どこで日本語を習ったのかと聞くと、クスコの学校で習ったということだった。一緒にマチュピチュまで行くのかと思いきや、駅までの案内で終了ということだった。クスコから車で30分くらいでマチュピチュ行きのオリャンタイタンボ駅に到着した。朝早いのに大勢の人が待っている。その中には、成田からずっと添乗員が付きっきりの恵まれた(お金のある)日本人ツアー客もいた。値段は良いが、弾丸ツアーのようだった。コーヒーを飲みながら待っていると、客が動き出した。どうやら改札が始まったらしい。展望列車ビスタドーム号が到着していた。早速指定席に座ると列車はすぐに出発した。すると、朝食が運ばれてきた。食べて暫くすると、車内がなにやら騒がしいみんな上の方を見ている。と、そこには雪を頂いた山があった。標高5,860㍍のヴェロニカ山らしい。そんな風景を満喫している間にマチュピチュ駅に到着した。ツアーガイドらしき人がマチュピチュ入口に集合だといっているらしい。大勢の人が動く方へいってみるとバス乗り場だった。結構並んでいたので、その後ろの方に並んでいたが、どこかの国の若者が私の腕を撮り一緒に行こうぜと言った。どうやら一人でいる旅行者はいないかと言っていたらしい。乗ってみるとおっさんの隣が空いている。若者は別の一人空いている場所に座った。座るとすぐに隣のおっさんが話しかけてきた。
・何処の国かと聞かれたので日本からだ、と答えると「福島じゃないだろうな」と言われた。なんと、名古屋も仙台も知らないこのブラジル人には、福島が一番気になる地名らしい。福島の人が聞いたら悲しい気持ちになるに違いない。曲がりくねった道を上ると遺跡の入口に着いた。人が揃うまで待っているとバスが続々来た。日本人も一杯いる。だけど、そのツアーではないのでしょうがなく英語のツアーだった。

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マチュピチュのツアーガイドは若いお兄ちゃんだった。まずは、登って遺跡が一望できるところに登った。結構な登りで私も老婦人も疲れたを連発していた。どっかの国の若いあんちゃんが「これを口にすると疲れが取れる」と葉っぱを渡そうとしたが結構だと断った。コカの葉らしい。隅から隅まで見学して昼食になった。バイキング形式で食べるのだが一人で食べるのは気が重いので誰かいないかと相手を探していると、老婦人が

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一人で食べていた。一緒に良いかと聞くとOKと言われたので、一緒に食事することにした。聞いてみるとスペインの方だった。スペインといえば『サグラダファミリア』ですよね、と話すと、なんと旦那さんがサグラダファミリアで働いているということだった。その後、来た道をバスと列車で帰ってきたが、帰りはランクの低い列車だった。足が疲れたので正座していると、日本人は良く正座するんだと訳知り顔で説明したおっさんがいた。私は列車で正座している日本人に会ったことがないのに……。
 駅で迎えを待つことにした。朝と同じ人だと来るものだと思って探したがまだ来ない。ほとんど人が居なくなって数得るほどしか居ない。すると、「ミスター、タカノ?」と声をかけられた。ちょっと強面の渋いおっさんだ。そうだと言うととたんに笑顔になって迎えにきたと言った。あっちも暗いし顔は分からないしで困っていたようだ。その夜はすぐに寝た。シャワーを浴びて寝ようと思ったが水しか出ないのだ。高度3,000㍍のクスコで冷たい水でシャワーを浴びるのはきつい。

中南米旅日記

旅日記13日目

・まだ体調が優れない、脚はかゆいし、熱もある。こりゃ薬局に行って薬を買った方が良いなと思って昼近くにホテルを出た。寒いけど半ズボンで行くことにした。薬局はすぐに見つかった。脚の症状を言ってみても全く通じないので、半ズボンをまくって見せた。すると、薬を2種類出してきた。どっちが良いかと聞くと、抗生物質が入っているのといないのの違いだと言っているらしい。じゃあ抗生物質の入っている方を下さいと言うと、やっぱりそれは値段の高い方だった。
・後は、美味しい日本食の昼食を摂ってホテルに戻ろうと思い、タクシーを探した。するとタクシーの運ちゃん達が溜まり場でだべっているので、行って日本レストランの名前を言うと誰一人分からない。『なんだよ!それでもタクシーの運ちゃんかよ!」と思っていると、分からないけど行ってみる、という勇気のある運ちゃんが現れた。探しながら行ってくれるという。その運転手にお願いして、行ってもらうと案の定道が分からない。3人ぐらいに聞いて大体の見当はつけたみたいだ。こりゃ良いぞ!と思っていたら、この近くらしいからここで降りてくれと言われた。やっぱり駄目なんじゃん!チップまで払わされて降りた。人に聞いてみるとすぐ近くだった。もうちょっとだったのに!

・店に入ってカツ丼と熱燗の日本酒を頼んだ。店のオーナーが、「昼間から酒ですか?」と不躾にも聞くので、風邪を引いたので身体を温めてこれから寝るんだと言った。すると、「お大事にね。」と優しく言われた。異国で人の優しさに触れ、不覚にも涙を落とすところだった。
・予定通り帰ってホテルで寝た。明日に備えて…。

旅日記14日目

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・今日は、メキシコからペルーに移動する日だ。まずは、メキシコシティーからリマへ。リマはペルー共和国の首都だから何か探せば楽しいことがあるのだろうけど、今回は乗り換えだけの予定だ。別の国にはいるのだから、出入国審査は行うはずなのだがあまり記憶にない。約4時間のフライトだが、4時間なんてあっという間だ。
・リマからクスコへの国内便に乗り換えて約1時間のフライトでクスコに到着した。なんと空が青いこと。標高三千六百㍍だからこの青さなのかと感心した。
・空港からタクシーに乗って「ドン・ボスコ・ホテル」へ。世界遺産のクスコ市街地を抜けてちょっと高台にあるホテルに到着した。このホテルはなんと全室禁煙だった。昔の学校を改築したようなホテルだなと思っていると隣は学校だった。目の前の校庭では生徒がバスケットボールをしている。
・クスコでは、2泊しか滞在しないので、すぐに街まで歩いて降りていった。途中の坂道では、行商のおばさん風の女性がクスコ名物の織物を編んでいた。いくらだと聞くと、10ドルだと言うので写真を一杯撮ったので高いとは思ったが買うことにした。下に着くと正に歴史を感じさせる建物群が広がっている。とはいっても、スペインに征服させられた後の遺跡がほとんどだった。でも、凄い規模であることは確かだ。暗くなってきたから、ホテルに戻ることにした。少しお腹もすいてきたがホテルでなんか食べようと思っていたら、なっ、なんと!ホテルのレストランに夕食はなかったのだ。しょうがないので飲み物はあるかと聞くとテキーラがあるという。早速テキーラを頼むとつまみと共に持ってきた。飲み方に困っているとテキーラの飲み方を教えてくれた。テキーラを飲む前にレモンをかじり塩を嘗めてからぐっと一息で飲む。これが実にうまい。タバコは外でしか吸えないから外に出て一服していると夜景がとても綺麗だ。そして、星が降るように輝いている。後で気づいたことだが、クスコは標高3000㍍を超えているのだ。空気が澄んでいるのでとても綺麗なのは当然と言えば当然なのだ。

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旅日記12日目
・今日は、フリーダ・カーロの美術館へ行くことにした。フリーダ・カーロは、メキシコを代表する女性画家だ。

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・地図を見ると、地下鉄の終点から別の列車が出ているので、そこからタクシーに乗ればいいなと考えていた。
・地下鉄で終点まで行ったが、次の駅が見つからない。困ったもんだと思い、しょうがないのでタクシーで行くことした。タクシーに乗ろうとしたらチケットを買ってくれと言われ観光案内みたいな所でタクシーのチケットを買おうとした。どこに行くのかと言われ「フリーダ・カーロ美術館」と言ったら、場所が分からなかったのか別の所に行けと言われた。別の所に行って話すと何か紙に走り書きのようなものを渡され、さっきの窓口に行けと言われた。その紙を持ってさっきの窓口に出すと、うんともすんとも言わないこりゃ駄目だなと思いその場を離れると私の後ろにいたおばちゃんが「ちょっと」と声をかけてくれた。すると、チケットみたいなものを渡そうとしている。このバカ娘が!愛想のないのは生まれつきで、しょうがないかもしれないが、自分の仕事はきっちりしろよ!頭から湯気が出るくらい怒り心頭に発したが、残念ながら言い返すスペイン語を知らないので黙って金を払ってチケットを受け取った。
・タクシー乗り場に行ってチケットを見せると、タクシーの運ちゃんは分かったと言う風で、やれやれと思いながら、早速乗り込んだ。結構美術館は遠いらしくなかなか着かない。そのうちにタクシーの運ちゃんが車から降りて美術館の場所を聞いている。あれっ?こいつ場所を知らないんじゃないか?本当に着くのかと不安がどんどん膨らんでいく。3人目に聞いた人が場所を知っていたらしく無事美術館に着くことが出来た。
・中に入ると珍しい犬がいた。見るとフリーダ・カーロパトロンが作った犬だそうだ。
フリーダ・カーロは、両津勘吉のような眉毛をしている。自画像以外の作品は、『うまいな』という感じだけだったが、自画像は、フリーダ・カーロの喜びや苦悩が現れている。描写も大胆だが、それ以上に何か訴える力がある。暫く絵に惹きつけられ釘付けになった。
・帰りは、30分以上もあっちに行ったりこっちに行ったりと、やっとの事で駅を見つけ、終点で降りた。列車の中では、物売りが多く特にCDを売っているのにはビックリした。背中にスピーカーとデッキを担いで大音響で鳴らすのです。誰がこんな人迷惑なものを!買うやつなんかいるはずないと思っていたら、それが結構買っている。他の物売りもパフォーマンスをしながら売っている。

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・メトロバスに乗り換えてホテルの近くまで来ると、なんかお祭りみたいなものをやっているバンドもなんか演奏しているようだ。行ってみると何の祭だか全然分からないけれど、演奏に合わせて踊っている。バンドも一つだけではないようだ。近くに行ってじっくり演奏を聴いたり、楽譜をのぞき込んだりしていると曲のMCの間に酒を飲んでいるではないか。それもテキーラを!『こいつら、飲みながら演奏するんだ。』と驚きあきれていると、俺と目が合ってしまった。すると内緒だぞという仕草をした。本当は駄目だったんだと納得した。

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メキシコシティーの街は、標高2,000㍍を越えている。温かい国ではあるが、太陽が隠れるととても寒い。そんな中2時間近くも演奏やら踊りやらを見ていたので風邪を引いてしまったらしい。ホテルに帰ると寒気はするし熱っぽい。こりゃ、まさしく風邪だと思っていると脚に湿疹みたいなかぶれたみたいなのが出てきた。旅行中、体調を崩すことほど厭なものはない。すぐに寝た。でも、頭の中では、踊りと音楽が渦巻いていた。