中南米旅日記

旅日記15日目

・ホテルで朝食を食べてからロビーで待っていると迎えの車が来た。案内は日本語が堪能な女性だった。どこで日本語を習ったのかと聞くと、クスコの学校で習ったということだった。一緒にマチュピチュまで行くのかと思いきや、駅までの案内で終了ということだった。クスコから車で30分くらいでマチュピチュ行きのオリャンタイタンボ駅に到着した。朝早いのに大勢の人が待っている。その中には、成田からずっと添乗員が付きっきりの恵まれた(お金のある)日本人ツアー客もいた。値段は良いが、弾丸ツアーのようだった。コーヒーを飲みながら待っていると、客が動き出した。どうやら改札が始まったらしい。展望列車ビスタドーム号が到着していた。早速指定席に座ると列車はすぐに出発した。すると、朝食が運ばれてきた。食べて暫くすると、車内がなにやら騒がしいみんな上の方を見ている。と、そこには雪を頂いた山があった。標高5,860㍍のヴェロニカ山らしい。そんな風景を満喫している間にマチュピチュ駅に到着した。ツアーガイドらしき人がマチュピチュ入口に集合だといっているらしい。大勢の人が動く方へいってみるとバス乗り場だった。結構並んでいたので、その後ろの方に並んでいたが、どこかの国の若者が私の腕を撮り一緒に行こうぜと言った。どうやら一人でいる旅行者はいないかと言っていたらしい。乗ってみるとおっさんの隣が空いている。若者は別の一人空いている場所に座った。座るとすぐに隣のおっさんが話しかけてきた。
・何処の国かと聞かれたので日本からだ、と答えると「福島じゃないだろうな」と言われた。なんと、名古屋も仙台も知らないこのブラジル人には、福島が一番気になる地名らしい。福島の人が聞いたら悲しい気持ちになるに違いない。曲がりくねった道を上ると遺跡の入口に着いた。人が揃うまで待っているとバスが続々来た。日本人も一杯いる。だけど、そのツアーではないのでしょうがなく英語のツアーだった。

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マチュピチュのツアーガイドは若いお兄ちゃんだった。まずは、登って遺跡が一望できるところに登った。結構な登りで私も老婦人も疲れたを連発していた。どっかの国の若いあんちゃんが「これを口にすると疲れが取れる」と葉っぱを渡そうとしたが結構だと断った。コカの葉らしい。隅から隅まで見学して昼食になった。バイキング形式で食べるのだが一人で食べるのは気が重いので誰かいないかと相手を探していると、老婦人が

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一人で食べていた。一緒に良いかと聞くとOKと言われたので、一緒に食事することにした。聞いてみるとスペインの方だった。スペインといえば『サグラダファミリア』ですよね、と話すと、なんと旦那さんがサグラダファミリアで働いているということだった。その後、来た道をバスと列車で帰ってきたが、帰りはランクの低い列車だった。足が疲れたので正座していると、日本人は良く正座するんだと訳知り顔で説明したおっさんがいた。私は列車で正座している日本人に会ったことがないのに……。
 駅で迎えを待つことにした。朝と同じ人だと来るものだと思って探したがまだ来ない。ほとんど人が居なくなって数得るほどしか居ない。すると、「ミスター、タカノ?」と声をかけられた。ちょっと強面の渋いおっさんだ。そうだと言うととたんに笑顔になって迎えにきたと言った。あっちも暗いし顔は分からないしで困っていたようだ。その夜はすぐに寝た。シャワーを浴びて寝ようと思ったが水しか出ないのだ。高度3,000㍍のクスコで冷たい水でシャワーを浴びるのはきつい。