中南米旅日記

旅日記13日目

・まだ体調が優れない、脚はかゆいし、熱もある。こりゃ薬局に行って薬を買った方が良いなと思って昼近くにホテルを出た。寒いけど半ズボンで行くことにした。薬局はすぐに見つかった。脚の症状を言ってみても全く通じないので、半ズボンをまくって見せた。すると、薬を2種類出してきた。どっちが良いかと聞くと、抗生物質が入っているのといないのの違いだと言っているらしい。じゃあ抗生物質の入っている方を下さいと言うと、やっぱりそれは値段の高い方だった。
・後は、美味しい日本食の昼食を摂ってホテルに戻ろうと思い、タクシーを探した。するとタクシーの運ちゃん達が溜まり場でだべっているので、行って日本レストランの名前を言うと誰一人分からない。『なんだよ!それでもタクシーの運ちゃんかよ!」と思っていると、分からないけど行ってみる、という勇気のある運ちゃんが現れた。探しながら行ってくれるという。その運転手にお願いして、行ってもらうと案の定道が分からない。3人ぐらいに聞いて大体の見当はつけたみたいだ。こりゃ良いぞ!と思っていたら、この近くらしいからここで降りてくれと言われた。やっぱり駄目なんじゃん!チップまで払わされて降りた。人に聞いてみるとすぐ近くだった。もうちょっとだったのに!

・店に入ってカツ丼と熱燗の日本酒を頼んだ。店のオーナーが、「昼間から酒ですか?」と不躾にも聞くので、風邪を引いたので身体を温めてこれから寝るんだと言った。すると、「お大事にね。」と優しく言われた。異国で人の優しさに触れ、不覚にも涙を落とすところだった。
・予定通り帰ってホテルで寝た。明日に備えて…。

旅日記14日目

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・今日は、メキシコからペルーに移動する日だ。まずは、メキシコシティーからリマへ。リマはペルー共和国の首都だから何か探せば楽しいことがあるのだろうけど、今回は乗り換えだけの予定だ。別の国にはいるのだから、出入国審査は行うはずなのだがあまり記憶にない。約4時間のフライトだが、4時間なんてあっという間だ。
・リマからクスコへの国内便に乗り換えて約1時間のフライトでクスコに到着した。なんと空が青いこと。標高三千六百㍍だからこの青さなのかと感心した。
・空港からタクシーに乗って「ドン・ボスコ・ホテル」へ。世界遺産のクスコ市街地を抜けてちょっと高台にあるホテルに到着した。このホテルはなんと全室禁煙だった。昔の学校を改築したようなホテルだなと思っていると隣は学校だった。目の前の校庭では生徒がバスケットボールをしている。
・クスコでは、2泊しか滞在しないので、すぐに街まで歩いて降りていった。途中の坂道では、行商のおばさん風の女性がクスコ名物の織物を編んでいた。いくらだと聞くと、10ドルだと言うので写真を一杯撮ったので高いとは思ったが買うことにした。下に着くと正に歴史を感じさせる建物群が広がっている。とはいっても、スペインに征服させられた後の遺跡がほとんどだった。でも、凄い規模であることは確かだ。暗くなってきたから、ホテルに戻ることにした。少しお腹もすいてきたがホテルでなんか食べようと思っていたら、なっ、なんと!ホテルのレストランに夕食はなかったのだ。しょうがないので飲み物はあるかと聞くとテキーラがあるという。早速テキーラを頼むとつまみと共に持ってきた。飲み方に困っているとテキーラの飲み方を教えてくれた。テキーラを飲む前にレモンをかじり塩を嘗めてからぐっと一息で飲む。これが実にうまい。タバコは外でしか吸えないから外に出て一服していると夜景がとても綺麗だ。そして、星が降るように輝いている。後で気づいたことだが、クスコは標高3000㍍を超えているのだ。空気が澄んでいるのでとても綺麗なのは当然と言えば当然なのだ。

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